炊飯器を購入する際の大きさの目安!加熱方式の違いや人数別の選び方

炊飯器を購入する際、どの大きさを選べば良いか迷う方は少なくないでしょう。一人暮らしと家族向けでは適したサイズが異なり、生活スタイルに合った容量を選ぶことが大切です。また、炊飯器にはマイコン式やIH式、圧力IH式などの加熱方式があり、炊き上がりの違いや価格にも差があります。
そこで本記事では、人数別に最適なサイズや加熱方式の特徴、失敗しない選び方を詳しく解説します。自身のライフスタイルに合わせて最適な炊飯器を選びましょう。
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炊飯器の大きさ
炊飯器の容量は、一人暮らしなら3合、2〜3人なら5.5合、4人以上の家庭なら10合(一升)炊きが目安といわれています。ただし、実際には一人ひとりが食べる量によって必要な容量も変わってきます。0.5合でお茶碗約1杯分と考え、最適なサイズを選びましょう。
炊飯器の種類
炊飯器の種類を次の3つに分けて解説します。
- 加熱方式
- 内釜の素材
- 主な機能
加熱方式
炊飯器には、主にIH式・圧力IH式・マイコン式・ガス式の4種類があり、それぞれ加熱の仕組みが異なります。加熱方式によってお米の炊き上がりや価格にも違いが出るため、好みや用途に合った炊飯器を選びましょう。
IH炊飯器
IH式は、電磁力で内釜自体を発熱させて炊飯します。内釜全体を均一に加熱するため、炊きムラが少なく、ふっくらとしたご飯に仕上がります。また、保温性能も優れており、長時間ふっくらした状態を保てるのも特徴の1つです。価格はマイコン式より高いですが、炊飯性能を重視する方におすすめです。
圧力IH炊飯器
圧力IH式は、IH炊飯器に圧力機能を搭載したタイプです。高温・高圧で炊くことで、お米の甘みを引き出し、もちもちした食感になります。玄米や雑穀米もおいしく炊けるため、健康志向の方にもおすすめです。火力が強く、冷めても美味しいのが特徴ですが、ほかの加熱方式の炊飯器よりも高額でお手入れも必要となります。
マイコン炊飯器
マイコン式は、炊飯器の底にあるヒーターで加熱する方式です。構造がシンプルなため価格が安く、コンパクトで扱いやすいのが特徴です。一人暮らしや少人数家庭に最適ですが、加熱が底からのみのため、炊きムラが出やすくなります。また、他のモデルと比べると保温性能が低く、長時間の保温ではご飯の味が落ちやすいデメリットもあります。
ガス炊飯器
ガス式は、炊飯器をガス栓につないで、ガスの火力で炊飯します。高火力を活かして、短時間でふっくらおいしいご飯を炊けるのが特徴です。短時間で炊飯することで、米の甘みを引き出し、粒が立つ炊き上がりになるのが魅力です。ただし、ガスコンロの接続が必要なため、設置環境を考慮する必要があります。また、現在は電気炊飯器が主流となっているので、選べる種類は限られます。
内釜の素材
炊飯器を選ぶ際は、内釜の素材も重要なポイントです。素材によってご飯の仕上がりや取扱いが異なるため、それぞれの特徴を確認してから選びましょう。
内窯の素材 |
特徴 |
メリット |
デメリット |
アルミ |
軽量で熱伝導率が高い マイコン式炊飯器によく使われている |
価格が安く、扱いやすい |
保温性能が低め |
鉄 |
高い蓄熱性と強火力 |
炊きムラが少なく、ふっくら炊ける |
重さがあり、価格が高め |
炭(カーボン) |
遠赤外線効果 |
短時間で炊飯でき、ご飯の旨みを最大限に引き出せる |
高価で衝撃に弱い |
土鍋 |
遠赤外線効果と高い蓄熱性 |
蓄熱性に優れており、ふっくらした食感の炊き上がりになる |
割れやすく取扱いに注意が必要 |
ステンレス |
高い蓄熱性と耐久性 |
一度温度が上昇すると低下しにくいため、長時間保温に向いている |
温度が上昇するまでに時間がかかるため、早炊きに向いていない |
主な機能
炊飯器によっては、炊飯機能のほかにもさまざまな機能を搭載しています。自身のライフスタイルに合わせて、必要な機能を備えた炊飯器を選びましょう。
機能 |
特徴 |
メリット |
早炊き機能 |
通常より短時間でご飯を炊けく |
すぐにご飯を用意できる |
保温機能 |
炊いたご飯を一定の温度で保存 |
長時間ふっくらした状態を維持できる |
タイマー機能 |
タイマーを使って炊飯の予約ができる |
夜のうちにご飯を仕込める |
蒸気カット機能 |
炊飯時に蒸気を出さない |
匂いが気にならず、火傷の防止になる |
エコ機能 |
消費電力を抑えながら炊飯する |
毎月の電気代を節約できる |
炊き分け機能 |
米の種類や食感を選べる |
もちもち・かためなど好みに応じて炊飯できる |
無洗米モード |
無洗米に適した水加減で炊く |
無洗米を使うときに水量調整が要らない |
人数別:炊飯器の大きさの目安

炊飯器の大きさの目安を、人数別に紹介します。一人ひとりの食べる量によっても異なりますが、選ぶ際の目安にしてください。
- 1~2人暮らし:3合炊き以下
- 3~5人暮らし:3~5.5合炊き
- 5人以上の家族:5.5合~10合炊き
1~2人暮らし:3合炊き以下が最適
一人暮らしや夫婦2人なら、3合炊き以下の炊飯器が最適です。小型で場所を取らず、電気代も節約できます。シンプルな機能のものであれば、低価格で購入できるのもメリットです。
3~5人暮らし:3~5.5合炊きがベスト
家族や同居人がいる場合は、3~5.5合炊きがおすすめです。毎食しっかり炊くなら5.5合炊きが便利ですが、食事量が少なめなら3合炊きでも対応できます。ただし、お弁当用や冷凍ストックを作るなら、余裕のある5.5合炊きサイズを選ぶ方が無難です。
5人以上の家族:5.5合~10合炊きが理想
5人以上の家族なら、5.5合~10合炊きの炊飯器が理想的です。朝食やお弁当用に多めに炊く場合や、食べ盛りの子どもがいる場合などは、一度にたくさん炊ける10合炊きを選ぶと安心です。
炊飯器のサイズ選びのポイント
炊飯器のサイズを選ぶ際のポイントは次の3つです。
- 炊飯回数を考える
- 設置スペースを確認する
- 用途に合わせた機能を選ぶ
炊飯回数を考える
炊飯器を選ぶ際は、一度に炊く量だけでなく、どれくらいの頻度で炊くかも考慮しましょう。毎日炊くなら小さめの炊飯器で十分ですが、数日分まとめて炊く場合は大きめの炊飯器が必要です。また、ライフスタイルの変化を考慮し、将来的に必要なサイズを選ぶのもポイントです。
設置スペースを確認する
炊飯器はキッチンの限られたスペースに置くため、設置場所のサイズを事前に確認しておきましょう。特に5.5合以上の大型炊飯器はスペースを取るため、置き場所を確保する必要があります。また、蒸気が出るため、上部に十分な空間を確保することも重要です。十分な広さが取れない場合は、スライド式の棚を活用したり、コンパクトなデザインのモデルを選んだりするのも1つの手です。
用途に合わせた機能を選ぶ
炊飯器にはさまざまな機能があります。忙しい朝にすぐ炊ける早炊き機能や、匂いの気にならない蒸気カット機能など、自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。また、玄米や雑穀米をよく食べるなら、適した炊飯モードがあるかをチェックすると、よりおいしく炊飯できます。
ただし、豊富な機能が搭載されているものは価格が高くなる傾向にあります。自分に必要な機能を見極めて、価格とのバランスを考えて決めましょう。
炊飯器の大きさは使用人数やライフスタイルに合わせて選びましょう
炊飯器を選ぶ際は、使用人数や設置スペース、必要な機能などを考慮することが大切です。一人暮らしならコンパクトな3合炊き、家族向けなら5.5合以上の炊飯器を選ぶのがおすすめです。また、頻繁に使う家電のため、ライフスタイルに合った機能や使いやすさも重視して選びましょう。