親子でお菓子作りをする5つのメリットとは?子どもの成長を育もう

親子でのお菓子作りは、ただ楽しい時間を過ごすだけでなく、子どもの五感を刺激し、心理的発達を促す効果も期待できます。料理に「経験させるべき適正年齢」というのはありません。子どもが「やりたい!」と言ったら、ぜひ実現させてあげましょう。この記事では、お菓子作りを通して、子どもの成長にもたらすメリットをくわしく紹介します。
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親子でお菓子作りをする5つのメリット
お菓子作りは、五感を刺激し、脳が活発することで、心身の発達にいい影響を与えます。
判断力
お菓子作りには、材料を計ったり、かき混ぜたりする工程がたくさんあります。レシピがあるとはいえ、適切な状態を理解し、次の工程に進むという判断は必要になってきます。こういった「判断力」は、知識と違い、言葉で教え伝えて育つものではありません。子ども自身が主体的に判断するという行為を繰り返し体験することで自然に身につけていくものです。
親は、子どもが迷った時のサポート役に徹し、主導権は子どもに任せましょう。
分析力
お菓子作りでは、レシピどおりに計量や温度、時間などを守らなければ美味しくできません。タイミングを見計らい、さまざまな組み合わせを考え、自分なりの視点で見極める作業は、「分析力」の向上に大きく作用します。分析力を高めるには、物事の「因果関係(事実と他の事実との間にある原因と結果の関係)」を理解することが重要です。
例えば、「お菓子はレシピ通りに作ると成功する」という何気ない言葉は、大人にとっては当たり前のことでも、小さな子どもには理解が難しいでしょう。お菓子作りを通して、「〇〇すると、こうなる」という論理的な構造を学ぶことは、物事を分析するための重要な要素になります。
積極性
親子で一緒にレシピを見ながら作業することで、次に行う工程がわかりやすくなります。レシピがわかれば、先を見越し行動できるようになり、時には子どもの方から指示されることもあるでしょう。そういった「積極性」は、ぜひ伸ばしていきましょう。
想像力
子どもは、「このタイミングでひっくり返すとどうなるのだろう」「この材料は何のために入れるんだろう」など、お菓子作りをする過程で疑問がどんどん膨らんできます。また、包丁などを使う危険な作業では、ケガをしないように自分なりに注意しながら作業するでしょう。さまざまことに疑問を持ったり、先を見越して行動したりする行為は、「想像力」が伸びている証拠です。
子どもから質問されたら丁寧に答え、作業がゆっくりになっても急かさず見守ってあげましょう。
コミュニケーション力
親子でお菓子作りをする際は、親子で作業を分担し、協力して行う必要があります。調理するうえで、難しい工程に直面したら、助け合うことは必要不可欠です。周りに助けを求めたり、困っていたら助けるという体験は、人との関わりに役立つ「コミュニケーション力」の基礎となります。
お菓子作りを通して、積極的に会話をしながら、楽しく親子の絆を深めていきましょう。
親も子どもの成長を感じられる
子どもの成長は目覚ましく、最初はお手伝いだったお菓子作りも、いつの間にか自分から進んでできるようになっていきます。子どもの発達には個人差があり、年齢に応じて経験させるべきラインというのはありません。子どもがやりたいと示したことを「まだ無理だろう」と決めつけてしまうと、料理の楽しさを知るせっかくの機会を逃す場合があります。子どもは親の知らないうちに成長するものです。
大人は安全面に注意を払い、子どもを信じて、優しく見守ることが大切です。
お菓子作りで親と子の心の成長を伸ばそう
親子でお菓子を作り、食べるという一連の共同作業は、子どもだけでなく、親の心の成長にも大きく関わりがあるといわれています。忙しい日々に追われ、なかなか子どもと向き合えない親が、お菓子作りを通して子どもと関わることで、人と向き合う力や育児力が向上するといいます。
一方、子どもは、出来上がった時の達成感と、自分が作ったものを食べたり、食べてもらったりすることで自信がつき、心身ともに成長していきます。ぜひ、休日には時間をとり、親子でお菓子作りにチャレンジしてみてはいかかでしょうか。