プラモデルの塗装のやり方!塗料の種類と選び方、必要な道具を解説

プラモデルは、塗装すると本物っぽい質感に仕上がり、完成度が上がります。しかし、初めて塗装する場合、何を用意するのか、塗装方法や塗料はどれを選ぶかなど、わからないこともありますよね。そこでこの記事では、塗装に必要なものをご紹介するとともに、塗装方法や塗料の種類と選び方を解説します。
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プラモデルの塗装に必要なもの
プラモデルの塗装に必要なものは、以下の3つです。
- 塗料
- 溶剤(うすめ液)
- 塗装用具
塗料
塗料には、主に以下の3つの種類があります。
- 下地剤
- カラー塗料
- トップコート
下地剤とは、塗装の最初に使う塗料です。塗ると表面が滑らかになり、発色が良く綺麗な仕上がりになります。カラー塗料は、色味をつける塗料です。水性やラッカー系、エナメル性があり、発色や質感、塗装方法などにより使い分けます。トップコートは、塗装の最後に塗る塗料です。つや消しや光沢感を出すことができ、塗装の持ちが良くなるため、劣化しにくくなります。
溶剤(うすめ液)
溶剤(うすめ液)は、カラー塗料を薄める液体です。通常は、カラー塗料と同じメーカーの溶剤を使います。溶剤でカラー塗料を薄めると、伸びが良くなるため、色ムラができにくいです。また、うすめ液としてだけでなく、筆や皿などの塗装用品を洗浄する時や、プラモデルの塗装を剥がす際にも使用します。
塗装用具
塗装の際は、塗装方法に合わせて、以下の用具が必要です。
- 筆・刷毛
- 皿
- コンプレッサー
- ハンドピース
筆や刷毛、皿は、筆塗り塗装をする時に使用します。コンプレッサーとハンドピースは、エアブラシ塗装をする時に使う専用器具です。塗装方法ごとに用意するものが変わるので、あらかじめどの塗装にするか考えて用具を揃えましょう。
プラモデルの塗装方法
プラモデルの塗装方法は3つあるので、それぞれ解説します。
- 筆塗り塗装
- スプレー塗装
- エアブラシ塗装
筆塗り塗装
筆塗り塗装とは、筆を使い手作業で塗る方法です。筆塗り塗装の特徴は、以下の通りです。
長所 | 短所 |
費用負担が少ない | ムラになりやすい |
初心者でも始めやすい | 時間がかかる |
塗料と筆、皿を用意するだけなので、初心者でもすぐに始めることができ、初期費用も少なく済みます。しかし、ムラができやすく、綺麗に塗るためには技術が必要なので、難しく感じる人もいるでしょう。また、パーツを一つ一つ手作業で塗るのは、他の塗装方法に比べて時間がかかります。
スプレー塗装
スプレー塗装とは、スプレー缶に入った塗料を使う方法です。スプレー塗装の特徴は、以下の通りです。
長所 | 短所 |
広範囲に塗れる | 色を作れない |
希釈が必要ない | 濃くなりすぎる |
広範囲に塗れるので、時間と手間がかかりにくいです。スプレーをそのまま使用できるため、溶剤(うすめ液)による希釈も必要ありません。しかし、色を混ぜることはできないので、好みの色味がない時は使用できないこともあります。また、スプレーを当て続けると濃くなりすぎるので、加減が難しいこともあるでしょう。
エアブラシ塗装
エアブラシ塗装とは、コンプレッサーとハンドピースを使う塗装方法です。エアブラシ塗装の特徴は、以下の通りです。
長所 | 短所 |
ムラになりにくい | 初期費用がかかる |
綺麗に塗れる | 慣れるまで難しい |
器具を使用するので、ムラなく綺麗に塗れます。塗装に慣れてきた人や、仕上がりを重視する人には合うでしょう。しかし、コンプレッサーとハンドピースを用意する必要があるので、初期費用がかかります。また、器具の扱いは慣れるまで難しく、初心者にはハードルが高いかもしれません。
プラモデルの塗料の種類
プラモデルの塗料の種類は、以下の3つです。
- ラッカー塗料
- 水性アクリル塗料
- エナメル塗料
ラッカー塗料
ラッカーは油性塗料の一つで、プラモデルの塗装に最も多く使われています。ラッカーの特徴は、以下の通りです。
長所 | 短所 |
ムラになりにくい | ニオイがきつい |
伸びが良い | 上塗りには向かない |
塗膜が強い | |
乾くのが早い |
ムラになりにくく、伸びが良いので扱いやすいです。乾くのも早いため、すぐに仕上げたい時にも向いています。また、塗膜が強く、どの塗料の下地にも使用できます。一方、水性やエナメル性の上に重ねると下の塗料が溶けてしまうため、上塗りには向かないです。使用の際は、ニオイにより具合が悪くなることもあるので注意しましょう。
水性アクリル塗料
水性アクリル塗料は、水性の溶剤を使用した塗料です。水性アクリル塗料の特徴は、以下の通りです。
長所 | 短所 |
発色が良い | 塗膜が弱い |
ニオイがきつくない | ムラになりやすい |
つや消しタイプが美しい |
つや消しタイプの発色が綺麗なため、使い古したような味のあるプラモデルに向いています。ニオイはありますが、ラッカーほどきつくないので、シンナー臭が苦手な人も使えるでしょう。しかし、塗膜が弱く、下地にすると塗料が溶けて汚く見えることもあります。また、ムラになりやすいので、綺麗に仕上げるには技術が必要です。
エナメル塗料
エナメル塗料は、重ね塗りによく使う油性塗料です。エナメル塗料の特徴は、以下の通りです。
長所 | 短所 |
発色が良い | 乾くのが遅い |
伸びが良い | 塗膜が弱い |
ムラになりにくい | |
光沢タイプが美しい |
光沢タイプの発色が綺麗なため、ツヤ感を出したい時に向いています。伸びが良いので、ムラになりにくいのも特徴です。しかし、塗料の中で最も乾きにくく、速乾性重視の人には向きません。また、塗膜が弱いので、上から指などを押し付けると、跡が残ることもあります。
プラモデルの塗料の選び方

プラモデルの塗料の選び方を、以下の4つより解説します。
- 発色
- 伸びの良さ
- 速乾性
- 塗料の相性
発色
プラモデルを本物に近い仕上がりにするなら、発色の良さで選びましょう。塗料の中でも比較的発色が良いのは、以下の2つです。
- 水性アクリル塗料:つや消しタイプ
- エナメル塗料:光沢タイプ
マットなつや消しの質感にする場合は、水性アクリル塗料を選ぶと良いでしょう。光沢感を重視するなら、エナメル塗料を重ね塗りすると、ツヤのある仕上がりになります。
伸びの良さ
塗装が苦手な人や、均一な仕上がりにしたい人は、伸びの良さで選びましょう。伸びが良い塗料は、ムラになりにくく綺麗に塗れます。塗料の中でも伸びが良いのは、以下の2つです。
- ラッカー塗料
- エナメル塗料
ラッカー塗料は、伸びが良いだけでなく、塗膜が強いので、傷がつきにくく下地剤にも使えます。しかし、上塗りには向かないので、状況に応じて使い分けましょう。エナメル塗料は、伸びが良く発色も綺麗ですが、乾くのが遅いので塗装に時間がかかります。
速乾性
プラモデルの塗装に時間をかけたくない人は、速乾性のある塗料を選びましょう。速乾性があるのは、ラッカー塗料です。ラッカーはすぐに乾くので、下地からトップコートまでの作業時間を短縮できます。
塗料の相性
重ね塗りする場合は、塗料の相性で選びましょう。下地と上塗りには相性があり、種類によっては、重ね塗りすると下地の塗料が溶け出すため注意が必要です。種類ごとの相性は、以下の通りです。
塗料の相性 | 上塗りする塗料 | |||
ラッカー塗料 | エナメル塗料 | 水性アクリル塗料 | ||
下地 | ラッカー塗料 | ⚪︎ | ◎ | ◎ |
エナメル塗料 | × | ⚪︎ | ⚪︎ | |
水性アクリル塗料 | × | × | ⚪︎ |
ラッカー塗料は塗膜が強いので、基本的にどの塗料を上塗りしても大丈夫です。一方、塗膜の弱い水性アクリル塗料を下地に使うと、ラッカー塗料やエナメル塗料を上塗りした際に、下地が溶け出しやすいです。また、エアブラシ塗装やスプレー塗装のように、吹きかけるタイプの塗り方は重ねても崩れにくいですが、筆塗りのような、擦れが生じる塗り方は下地が崩れやすいので注意しましょう。
プラモデルは塗装で綺麗に仕上げましょう
プラモデルを塗装すると、色味や質感が本物っぽくなります。塗装方法には、筆塗りやスプレー塗装、エアブラシ塗装などがあり、パーツや塗りやすさに合わせて選ぶことが多いです。塗料は、ラッカー系や水性アクリル塗料、エナメル塗料があり、発色や質感などで使い分けましょう。
塗料の種類には相性があるので、重ね塗りする場合は、相性を考えることが大切です。正しい塗装の知識で、プラモデルを綺麗に仕上げましょう。
プラモデルに塗装するにあたってのポイントとは?

プラモデルに塗装するにはさまざまな方法があり、メリットやデメリットもあります。 塗装する上で上手く塗れなかったり下地等が崩れることもあるため、こちらのブログで注意事項や自分に見合ったやり方でお気に入りのプラモデルを作っていきましょう!
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