シュタイナー教育とは?特徴や取り入れ方のポイントを解説 | 株式会社Delighted

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シュタイナー教育とは?特徴や取り入れ方のポイントを解説

自然の中で遊ぶ子ども

 

シュタイナー教育とは、子どもの個性を尊重して、能力を最大限に引き出す教育方法です。世界各国で取り入れられており、この教育を受けた世界的な著名人は多くいます。本記事では、シュタイナー教育の特徴と、取り入れる際のポイントを紹介します。

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シュタイナー教育とは

シュタイナー教育は、1919年にドイツの哲学者であるルドルフ・シュタイナー博士が提唱した教育方法です。子どもの人間的な精神を育み、道徳的な成長や社会意識などの自覚を目的とした総合的な学習です。これまでドイツを中心に、アメリカやヨーロッパなど世界75ヵ国、2000校以上が実践してきました。日本でも、1980年代にフリースクールで取り入れられて以来、広く教育活動が行われています。

シュタイナー教育の特徴

シュタイナー教育に見られる3つの特徴を解説します。

 

  • 7年周期の発達段階
  • 子どものタイプ分け
  • 教えの内容

7年周期の発達段階

シュタイナー教育では、人は7年ごとに成長の節目を迎えると考えています。そして、子どもの発達段階を7年周期で分けて、それぞれを「身体」「心」「頭」を育てる時期として、バランスよく成長させることを大切にしています。

【0歳~7歳】身体を育てる

0歳から7歳までは、健康な身体を育てる時期です。遊びや運動を通してしっかりした身体を作ることで、意志力も育てます。

【8歳~14歳】心を育てる

8歳~14歳の時期は、豊かな心を育てることを重視します。音楽や美術などさまざまな芸術に触れたり、自らも作品を作ったりするプログラムを多く取り入れて、創造力や表現力を養います。

【15歳~21歳】頭を育てる

最終期の15歳から21歳は、頭を育てる時期です。ここでいう「頭を育てる」とは、単に知識を詰め込んだり、学力を上げたりすることではありません。子どもが自立して生きていくために必要な「論理的に物事を考える力」「自分の意思で判断して行動する力」を指します。

子どものタイプ分け

シュタイナー教育では、人の気質は、生まれながらの個性と親からの遺伝の混合で決まると考えています。そこで、子どもを以下4つのタイプに分けて、それぞれに最適な接し方をするべきとしています。

 

  • 胆汁質
  • 憂うつ質
  • 粘液質
  • 多血質

胆汁質

胆汁質は、意志が強く判断力や行動力に優れていることが特徴です。一方で、自分の思ったようにならないと癇癪を起して周りと衝突してしまうことがあるため、注意が必要です。困難を乗り越えることで、大きな満足感が得られるので、難易度の高い課題を与えるのが良いとされています。

憂うつ質

憂うつ質は繊細な気質の持ち主で、傷付きやすく非社交的になる傾向があります。自己に対する関心が強く感覚が敏感なため、他の人の辛さや悩みに共感できる優しい心を持っています。

粘液質

粘液質は、食べる、寝るといった欲求に忠実なタイプです。物事をマイペースに進めたがり、一度集中すると没頭する傾向にあります。大人に必要以上に構われることを嫌うため、穏やかな態度で気付きを与える働きかけが有効です。

多血質

幼児期の子どもに傾向が強いといわれている多血質は、色々な物事に関心を持ちますが、興味が持続しないため、1つのことに集中して取り組むのが苦手です。喜怒哀楽に敏感で気持ちが先走ってしまうことも多いので、大人はゆったりした対応で導いてあげることが大切です。

教えの内容

シュタイナー教育で行われる独自の授業2つについて解説します。

 

  • オイリュトミー
  • フォルメン

オイリュトミー

オイリュトミーは、音楽に合わせて体を動かし自分の気持ちを表現する授業です。クラスの仲間と一緒に行動することで、他者との調和や責任感を育みます。

フォルメン

フォルメンは、数学や美術の基礎学習科目で、心を育てる第2期に取り組みます。直線や曲線、幾何学模様などの線を描くことで、集中力や芸術的な感性を養います。

シュタイナー教育を実践する際のポイント

シュタイナー教育を家庭で実践する際のポイントを3つ紹介します。

 

  • 生活にリズムをつける
  • 自然のものを生活に取り入れる
  • 知育玩具を取り入れる

生活にリズムをつける

シュタイナー教育では、繰り返されるリズムは子どもに安心感を与えると考え、大切にしています。家庭でも就寝・起床時間を決めるなどして、生活のリズムを整えましょう。

自然のものを生活に取り入れる

シュタイナー教育は、自然と触れ合うことを重視しています。天然木材を使った家具や、オーガニック食材など、できる範囲で自然のものを生活に取り入れましょう。

知育玩具を取り入れる

おもちゃは、子どもの中に潜むさまざまな感性を引き出すうえで重要な役割を担っています。知的能力の向上を目的として作られた知育玩具は、豊かな感性を育てるだけでなく、知力を伸ばす効果も期待できます。シュタイナー教育に知育玩具を取り入れる場合は、天然素材でできたものが一般的です。

シュタイナー教育を実践して子どもの芸術性や個性を伸ばそう

シュタイナー教育は、子どもの個性を大切にして育てる教育方法です。自然との触れ合いや芸術活動を通して、豊かな感性や人間力を養います。家庭でも実践できる教育方法なので、ぜひ親子で取り組んでみてはいかがでしょうか。

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