電子レンジは体に悪い？加熱の仕組みや使用しない方が良い食器も解説
電子レンジは「体に悪い」と聞いたことのある方もいるでしょう。しかし、なぜ悪いと言われているのか具体的な理由まで把握している方は少ないです。そこでこの記事では、電子レンジは体に悪いのかについて解説します。加熱の仕組みや使用しない方が良い食器も合わせて解説するため、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むための時間：3分
電子レンジが体に悪いと言われる理由
電子レンジが体に悪いと言われる理由は、以下の2つです。
- マイクロ波によって温めるため
- 栄養価が損なわれると言われているため
マイクロ波によって温めるため
電子レンジはマイクロ波を利用して食品を加熱しますが、この仕組みが「体に悪いのでは？」と不安視されることがあります。「マイクロ波が食品に悪影響を与える」との説もありますが、現在の研究では、適切に使用すれば人体に害はないとされています。また、電子レンジはマイクロ波が外に漏れ出さない仕組みになっており安全です。
栄養価が損なわれると言われているため
電子レンジで加熱すると「栄養が失われる」と言われることがあります。確かに、高温での加熱は一部の栄養素を減少させる可能性がありますが、鍋やフライパンでの加熱でも起こる現象です。むしろ、電子レンジを使うことで加熱時間が短縮され、栄養の損失を最小限に抑えられる場合もあります。
電子レンジで加熱する仕組み
電子レンジでの加熱は、マイクロ波を利用して食品内の水分子を振動させ、その摩擦熱によって温める仕組みです。電子レンジの内部にはマグネトロンと呼ばれる装置があり、約2.45GHzの周波数を持つマイクロ波を発生させます。そのため、電子レンジは食品の内部から温めるのが特徴であり、火を使う調理法よりも短時間で加熱が可能です。
オーブン調理の仕組み
オーブン調理は、ヒーターによる対流熱で庫内の空気を温め、食品を加熱する方法です。調理中は庫内の温度を一定に保つため、食材をじっくり均一に温められます。
スチーム調理の仕組み
スチーム調理は、食品に蒸気を当てることで加熱する方法です。電子レンジ内で水を加熱して蒸気を発生させ、その蒸気を食品に当てることで加熱します。
電子レンジで使用しない方が良い食器の種類
電子レンジで使用しない方が良い食器の種類は、以下の5つです。
- 金属製
- 木製
- 陶器
- ポリスチレン
- 耐熱性のないガラス
金属製
アルミホイルやステンレスなどの金属製食器は、電子レンジで使用すると火花が発生し、火災の原因になる場合があります。特に、装飾として金属の縁取りがあるお皿やカップも、同様にスパークする可能性があるため注意が必要です。電子レンジを使う際は、金属製の容器やフォーク・スプーンなどの金属製カトラリーを一緒に入れないようにしましょう。
木製
木製の食器は、電子レンジの加熱によって水分が抜け、ひび割れや変形が起こりやすくなります。特に、漆塗りの器などは、熱によって塗装が剥がれることもあるため注意してください。電子レンジでの使用が繰り返されると、食器の寿命が短くなるため、木製のものは避けるのが無難です。
陶器
陶器の中には、電子レンジに対応していないものがあります。特に、ひびや小さな空洞がある陶器は、中に水分が入り込み、電子レンジの加熱によって割れやすくなるため注意が必要です。電子レンジ対応の食器かどうか、温める前に確認してください。
ポリスチレン
ポリスチレンは発泡スチロールのような素材で、一部のカップ麺の容器などに使われています。電子レンジで加熱すると、変形したり有害物質が溶け出したりするおそれがあるため注意してください。化学物質が食品に移る可能性もあるため、電子レンジ対応の容器を使用しましょう。
耐熱性のないガラス
ガラス製の食器でも、耐熱性がないものは電子レンジで加熱すると割れることがあります。特に、急激な温度変化に弱い普通のガラスは、加熱後に冷たい水に触れるだけでひび割れることがあるため危険です。電子レンジで使用する際は、耐熱ガラスと記載されたものを選び、安全に使いましょう。
仕組みを知って上手に電子レンジを活用しよう！
電子レンジは、マイクロ波によって食品の水分を振動させ、温める仕組みです。オーブン機能やスチーム機能など、料理の幅を広げるさまざまな機能も搭載されているため、用途に応じて上手に活用してみてください。
